第87回京都管理会計研究会

日 時: 令和3年5月8日(土)13:30~17:00
場 所: オンライン講座(ZOOM利用)
報告者: 市原 勇一 氏 (北九州市立大学)、 尻無濱 芳崇 氏(神奈川大学)、 井上 慶太 氏(東京経済大学)
テーマ: 「 障害者雇用とマネジメント・コントロール・システムの関係に関する研究 」

京都大学経営管理大学院・経済学研究科は,令和3年5月8日,Zoomを用いたオンライン会議として,第87回京都管理会計研究会を開催しました。本研究会は,研究者・実務家・院生を対象に管理会計研究の最先端の研究成果について知見を共有することを目的にしております。
当日は,市原勇一氏(北九州市立大学准教授),尻無濱芳崇氏(神奈川大学准教授),井上慶太氏(東京経済大学専任講師)より「障害者雇用とマネジメント・コントロール・システムの関係に関する研究」と題し,マネジメント・コントロール・システム(MCS)が職場組織における障害者の包摂に与える影響を調査する研究構想の報告が行われました。
報告では, MCSとは,組織の目的及び戦略が,従業員の行動及び意思決定と首尾一貫していることを確実にするためにマネジャーが用いる装置やシステムであり,MCSが従業員の働き方を規定していると定義しました。改正障害者雇用促進法の施行をはじめとする制度的背景,持続可能な開発目標(SDGs)等への対応に関する社会的背景があることを踏まえ,MCSが障害者の働き方や能力の発揮にどのように影響しているのかを調査・研究することは,障害者雇用を促進するうえで重要であることを指摘しました。
そのうえで障害者雇用と従業員の業績評価システムの関係について現在計画している定量的な検証方法について議論がなされました。
参加した約40名の研究者・院生や実務家などと講演者との間で活発に議論が交わされ,盛会のうちに終了しました。
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