第95回京都管理会計研究会

 京都大学経営管理大学院・経済学研究科は,令和4年10月8日に法経済学部東館地下1階「三井住友銀行ホール」にて第95回京都管理会計研究会を開催し,会場をZoomで中継するハイブリッド開催としました。本研究会は,研究者・実務家・院生を対象に管理会計研究の最先端の研究成果について知見を共有することを目的にしております。

 当日は,浅田 拓史氏(大阪経済大学准教授)より「創造性を支援するコントロール・システム」と題し,浅田氏が執筆中の書籍を基に,従業員の創造性の発揮を支援するようなコントロール・システムのあり方について説明しました。

 報告では,従業員の新しい行動計画の策定につながる創造的能力がなければ,いかなる管理会計技法を導入しても機能しないとの問題意識を踏まえ,このような創造性の発揮を支援する適切なコントロール・システムが創造性の類型ごとに異なることが示されました。

 さらにコントロール要素間の補完関係に対する理解を深めることの必要性を指摘し,多様なコントロールを組み合わせることで従業員の自律的動機付けを高め,創造性の発揮を支援することが可能となることを指摘しました。

 参加した約15名の研究者・院生や実務家などと講演者との間で活発に議論が交わされ,盛会のうちに終了しました。

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