第88回京都管理会計研究会

日 時: 令和3年6月19日(土)13:30~17:00
場 所: オンライン講座(ZOOM利用)
報告者: 浅田拓史氏(大阪経済大学情報社会学部准教授)
テーマ: 「 管理会計進化論 -自律創造型コントロールの構築に向けて- 」

京都大学経営管理大学院・経済学研究科は,令和3年6月19日,Zoomを用いたオンライン会議として,第88回京都管理会計研究会を開催しました。本研究会は,研究者・実務家・院生を対象に管理会計研究の最先端の研究成果について知見を共有することを目的にしております。

当日は,浅田拓史氏(大阪経済大学情報社会学部准教授)より従業員にとって使い勝手の良いコントロール・システムを構築するにはどうすれば良いかとの問題意識から「管理会計進化論-自律創造型コントロールの構築に向けて-」と題する研究成果の報告がなされました。「自律創造型コントロール」とは、従業員の自律的動機づけを高め、創造的活動を可能とするコントロールです。

報告では、業務用酒類等販売・配送事業を営む株式会社マルト水谷の事例が紹介されました。報告では、同社の事例を通じて従業員能力の開発及び従業員能力の向上を補完する要素が自律創造型コントロールには必要であるとの指摘がありました。さらに部門別採算管理をはじめとするコントロールと従業員能力の双方を共に成長させるためには、経営者はきちんとアクション・プランを作り、コントロールとのバランスをとりながら計画を実施する必要があることを提言しました。 参加した約30名の研究者・院生や実務家などと講演者との間で活発に議論が交わされ,盛会のうちに終了しました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次