第75回 京都管理会計研究会

日 時: 平成31年4月27日(土)13:30~17:00
場 所: 京都大学 吉田キャンパス 総合研究2号館3階マルチメディア講義室
報告者: 庄司 豊 氏(京都大学大学院経済学研究科博士後期課程)
テーマ: 管理会計研究におけるシミュレーションの可能性
報告者: 橋本 敬 氏(北陸先端科学技術大学院大学教授)
テーマ: 構成論的シミュレーションと社会科学における利用

京都大学経営管理大学院・経済学研究科は、平成31年4月27日、総合研究2号館3階マルチメディア講義室にて第75回京都管理会計研究会を開催しました。本研究会は、研究者・実務家・院生を対象に管理会計研究の最先端の研究成果について知見を共有することを目的にしております。

 当日は、第1報告として,庄司豊氏(京都大学大学院経済学研究科博士後期課程)より、「管理会計研究におけるシミュレーションの可能性」と題し、管理会計分野におけるシミュレーション研究について、NKモデルと呼ばれる意思決定要素間の相互作用を考慮したシミュレーション研究の展開を中心に報告がなされました。
 第2報告では、橋本敬氏(北陸先端科学技術大学院大学教授)より、「構成論的シミュレーションと社会科学における利用」と題し、複雑な現象をシステムとして「構成」し、作ったシステムを操作することで理解しようとする「構成論的シミュレーション」について報告がなされました。社会構造や制度といったマクロな構造が外生的なショックなしで内生的に変化するメカニズムを構成したシミュレーションや、新潟県長岡市川口地区での地方通貨の流通支援のために、自然に流通量が増加する状態へ至るような制度設計を検討するためのシミュレーションの事例が報告されました。
 参加した約25名の研究者・院生や実務家などと講演者との間で活発に議論が交わされ、盛会のうちに終了しました。

講演する橋本氏


講演する庄司氏


 

 

 

 

 

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